ガルバリウム外壁の雨漏りを防ぐ方法とメンテナンスのコツ
- 投稿日:2024年 7月 5日
- テーマ:その他
ガルバリウム外壁は、その耐久性と美観から近年人気が高まっています。
しかし、どんな素材にも弱点があり、ガルバリウム外壁も雨漏りという問題に直面する可能性があります。
せっかく美しいガルバリウム外壁を採用したのに、雨漏りで悩まされるのは避けたいものです。
この記事では、ガルバリウム外壁の雨漏り原因と予防策について解説します。
雨漏りの発生メカニズムを理解し、適切なメンテナンスを行うことで、ガルバリウム外壁の長寿命化を実現しましょう。
□ガルバリウム外壁の基本構造と雨漏り防止の重要性
1:野地板
野地板は、ガルバリウム鋼板を支える土台となる部分です。
木材や合板などが使用され、外壁の強度を保ちます。
野地板の腐敗や劣化は、外壁全体の構造的な問題につながる可能性があり、雨漏りの原因となることも考えられます。
2:防水シート
防水シートは、野地板の上に敷かれるシートで、雨水の浸入を遮断する重要な役割を担っています。
一般的な防水シートには、アスファルト系やゴム系などがあります。
防水シートの劣化や破損は、雨水が外壁内部に浸入し、雨漏りを引き起こす原因となります。
3:ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は、外壁の表面を覆う金属板です。
アルミニウムと亜鉛を混合した合金で、優れた耐久性と防錆性を持ちます。
ガルバリウム鋼板の傷や腐食は、雨水が浸入しやすくなり、雨漏りの原因となる可能性があります。
定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで、長く美しい外壁を維持するできます。
□ガルバリウム外壁で発生する雨漏りの原因
1:傷からのサビ
ガルバリウム鋼板は、非常に薄い金属板であるため、小さな傷でもサビが発生しやすくなります。
傷がついた部分のメッキが剥がれると、ガルバリウム鋼板がむき出しになり、サビが発生しやすくなります。
サビは、金属の腐食を引き起こし、外壁の強度を低下させるため、雨漏りへとつながる可能性があります。
2:もらいサビ
ガルバリウム鋼板は、他の金属材と接触することで、もらいサビが発生する可能性があります。
例えば、外壁に設置された金属製の雨どい、エアコン室外機、フェンスなどの金属製品がサビている場合、そのサビがガルバリウム鋼板に移ってしまうことがあります。
もらいサビは、直接ガルバリウム鋼板が傷ついていなくても発生するため、注意が必要です。
3:接触腐食
ガルバリウム鋼板は、異なる金属と接触することで、電位差が発生し、接触腐食が起こることがあります。
例えば、ガルバリウム鋼板と鉄製のボルトやビスなどが接触すると、電位差によってガルバリウム鋼板が腐食しやすくなります。
接触腐食は、特に塩分や湿気が多い環境で発生しやすく、雨漏りにつながる可能性があります。
□ガルバリウム外壁の長寿命を保つためのメンテナンス方法
1:定期的な洗浄
ガルバリウム外壁は、定期的に洗浄することで、汚れやサビの発生を防げます。
高圧洗浄機を使用すると、水圧によってガルバリウム鋼板が傷ついてしまう可能性があるため、優しく水洗いすることをおすすめします。
特に、雨があまり当たらない軒下やバルコニー下などは、汚れが溜まりやすいため、重点的に洗浄しましょう。
2:環境に応じたケア
ガルバリウム外壁は、環境によって適切なケアが必要です。
例えば、海や川の近くなど、塩分や湿気が多い環境では、塩害対策として、定期的に水洗いを行い、サビの発生を防ぐようにしましょう。
また、大気汚染物質が多い地域では、酸性雨の影響を受けやすいため、定期的に外壁の状況を確認し、必要なメンテナンスを行いましょう。
3:傷やサビの補修
ガルバリウム外壁に傷やサビが発生した場合は、放置せず、できるだけ早く補修することが大切です。
傷は、錆止め剤を塗布して、その上から塗装することで防げます。
サビは、サビ落とし剤で落としてから、錆止め剤を塗布し、その上から塗装することで、再発を防げるでしょう。
□まとめ
ガルバリウム外壁は、耐久性と美観に優れた素材ですが、適切なメンテナンスを行うことが長寿命化のカギとなります。
この記事で解説した雨漏り原因と予防策を参考に、定期的な点検と必要なメンテナンスを心がけましょう。
そうすることで、美しいガルバリウム外壁を長く楽しめます。
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