火災保険で外壁塗装はできる?経年劣化と災害による補償の違いを解説
- 投稿日:2024年 11月18日
- テーマ:その他
築年数が10年以上経ち、家の外壁の劣化が気になる方も多いのではないでしょうか。
外壁の塗り替えは、家の美観を保つだけでなく、雨風や紫外線から家を守る大切な役割を担っています。
しかし、外壁塗装は高額な費用がかかるため、なかなか踏み切れない方も多いと思います。
そこで気になるのが、「火災保険で外壁塗装はできるのか。」ということです。
結論から言うと、火災保険で外壁塗装ができるケースとできないケースがあります。
この記事では、火災保険で外壁塗装が可能なケース、経年劣化による外壁塗装が火災保険の対象にならないこと、火災保険を使う際の注意点などをわかりやすく解説していきます。
□火災保険で外壁塗装はできる?
火災保険は、火災やその他の災害によって住宅が損害を受けた際に、その損害を補償する保険です。
外壁塗装も、災害によって損傷した場合には、火災保険の対象となる場合があります。
1:火災保険で外壁塗装ができるケース
火災保険で外壁塗装ができるケースは、主に以下のとおりです。
・台風や竜巻などの強風によって外壁が破損した場合
・雹や雪などの降雪によって外壁が損傷した場合
・洪水や土砂崩れなどの水害によって外壁が損傷した場合
・落雷によって外壁が損傷した場合
これらの災害によって外壁が損傷し、補修が必要と認められた場合、火災保険から保険金が支払われる可能性があります。
2:経年劣化による外壁塗装は火災保険の対象外
一方、経年劣化による外壁塗装は、火災保険の対象外となります。
経年劣化とは、時間の経過とともに自然に起こる劣化のことです。
例えば、外壁のひび割れ、塗装の剥がれ、色あせなどは、経年劣化によるものです。
これらの劣化は、火災保険の対象となる災害によって生じたものではないため、保険金は支払われません。
3:火災保険の対象となる災害と経年劣化の見分け方
火災保険の対象となる災害と経年劣化の見分け方は、以下の点を参考にしましょう。
・災害発生前には外壁に異常はなかったか。
・災害発生後に外壁に異常が発生したか。
・外壁の異常が、災害によって生じた可能性が高いと言えるか。
例えば、台風が来た後に外壁にひび割れが発生した場合は、台風が原因で発生した可能性が高いため、火災保険の対象となる可能性があります。
しかし、台風が来る前から外壁にひび割れがあった場合は、経年劣化によるものと判断され、火災保険の対象外となる可能性が高いです。
□火災保険が適用される災害とは?
火災保険が適用される災害は、保険会社によって異なりますが、一般的には以下のものが挙げられます。
1:火災
火災は、火災保険の最も基本的な補償対象です。
火災によって住宅が全焼したり、一部が焼損したりした場合、火災保険から保険金が支払われます。
2:風災
風災とは、台風や竜巻などの強風によって住宅が損害を受けた場合を指します。
強風によって屋根が吹き飛んだり、外壁が破損したりした場合、火災保険の対象となります。
3:雪災
雪災とは、雪崩や雪の重みによって住宅が損害を受けた場合を指します。
雪崩によって住宅が倒壊したり、雪の重みによって屋根が崩れ落ちたりした場合、火災保険の対象となります。
4:ひょう災
ひょう災とは、ひょうによって住宅が損害を受けた場合を指します。
ひょうによって屋根や外壁が破損した場合、火災保険の対象となります。
5:水災
水災とは、洪水や高潮、土砂崩れなどの水害によって住宅が損害を受けた場合を指します。
洪水によって住宅が浸水したり、土砂崩れによって住宅が埋没したりした場合、火災保険の対象となります。
6:落雷
落雷によって住宅が損害を受けた場合、火災保険の対象となります。
落雷によって住宅が燃えたり、電気がショートして家電製品が壊れたりした場合、火災保険から保険金が支払われます。
□火災保険を使う際の注意点
火災保険を使って外壁塗装を行う場合、いくつか注意すべき点があります。
1:免責範囲
火災保険には、免責範囲と呼ばれる、保険金が支払われない範囲があります。
免責範囲は、保険会社や契約内容によって異なりますが、例えば「損害額が10万円未満の場合」など、一定の金額以下の損害は、保険金が支払われない場合があります。
そのため、火災保険を使って外壁塗装を行う場合は、免責範囲を超える損害が発生しているかどうかを確認することが大切です。
2:現状復旧
火災保険の保険金は、災害前の状態に復旧するための費用が支払われます。
つまり、外壁塗装の場合、災害前の状態と同じ塗料で塗装を行う必要があります。
もし、災害前の塗料よりも高価な塗料で塗装したい場合は、差額を自己負担する必要があります。
3:信頼できる事会社を選ぶ
火災保険を使って外壁塗装を行う場合は、信頼できる会社を選ぶことが大切です。
悪徳会社は、火災保険を使って高額な費用を請求したり、必要以上の工事を行ったりする可能性があります。
そのため、会社を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
・会社の評判を調べる
・契約前に、工事内容や費用について説明を受ける
・契約書の内容をよく確認する
4:申請手続き
火災保険を使って外壁塗装を行う場合は、保険会社に申請手続きを行う必要があります。
申請手続きは、保険会社によって異なりますので、保険会社に問い合わせて確認しましょう。
また、申請手続きには、以下の書類が必要となる場合があります。
・損害状況を説明する書類
・見積書
・工事計画書
・領収書
5:申請のタイミング
火災保険の申請は、災害が発生してから一定期間内に手続きを行う必要があります。
申請期限は、保険会社によって異なりますので、保険会社に問い合わせて確認しましょう。
また、申請が遅れると、保険金が支払われなくなる可能性もありますので、注意が必要です。
□まとめ
この記事では、火災保険で外壁塗装が可能なケース、経年劣化による外壁塗装が火災保険の対象にならないこと、火災保険を使う際の注意点などを解説しました。
火災保険は、災害によって住宅が損害を受けた際に、経済的な負担を軽減してくれる有効な手段です。
しかし、火災保険を活用する際には、免責範囲や現状復旧などの注意点に注意し、信頼できる会社を選び、適切な手続きを行うことが大切です。
この記事が、火災保険を活用して、安心して外壁塗装を検討する上での参考になれば幸いです。
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