遮熱塗料は冬に寒くなるの?効果とデメリットを徹底解説
- 投稿日:2025年 1月 3日
- テーマ:その他

冬の寒さが気になる季節。
家計にも優しい省エネ対策として、遮熱塗料への関心が高まっています。
しかし、「遮熱」と聞くと、夏場の暑さ対策のイメージが強く、冬は逆に寒くなってしまうのではと心配される方もいるのではないでしょうか。
今回は、遮熱塗料の冬場の効果とデメリットを、専門用語をできるだけ避け、分かりやすく解説します。
屋根塗装を検討されている住宅オーナーの方にとって、役立つ情報となるよう努めましたので、ぜひ最後までお読みください。
遮熱塗料 冬の効果・デメリットとは?
冬場の遮熱塗料の効果は?夏と何が違うのか
遮熱塗料は、太陽光線の中でも特に熱を多く含む近赤外線を反射することで、屋根や外壁の温度上昇を抑える効果があります。
夏場であれば、真夏の強い日差しを反射し、室内への熱の侵入を軽減することで、エアコンの効きをよくし、省エネに繋がります。
では、冬はどうでしょうか?
冬場は夏に比べて日射量が少なく、太陽の高度も低いため、屋根に当たる太陽光の量は少なくなります。
そのため、遮熱塗料による温度上昇抑制効果は夏ほど顕著ではありません。
しかし、全く効果がないわけではありません。
日射角度が低い冬でも、太陽光は屋根に当たり、熱を発生させます。
遮熱塗料は、この熱の一部を反射することで、屋根の温度上昇をある程度抑制する効果を発揮します。
さらに、遮熱塗料の中には、低熱伝導率の材料を使用したものもあります。
これは、熱が伝わりにくい性質を持つことを意味します。
そのため、屋根で吸収された熱が室内に伝わるのを遅らせ、保温効果に貢献する可能性があります。
ただし、この効果は、断熱材などの本格的な断熱対策と比較すると限定的です。
遮熱塗料のデメリット・冬場の注意点
遮熱塗料のデメリットとして、冬場の寒さへの影響が懸念される場合があります。
夏場の強い日差しを反射する特性は、冬場の弱い日差しに対しても同様に作用するため、室温が下がる可能性が指摘されています。
しかし、実際には、日射量の減少や日射角度の低さによって、その影響は限定的です。
重要なのは、遮熱塗料は「熱を遮断する」のではなく「熱を反射する」という点です。
そのため、室内の熱を逃がすというよりは、外からの熱の侵入を抑制することに主眼があります。
冬場においても、室内の暖房による熱を逃がすのを完全に防ぐわけではありません。
冬場の注意点としては、遮熱塗料単体で完璧な寒さ対策を期待しないことです。
断熱材や二重窓などの断熱対策と併用することで、より効果的な省エネを実現できます。
遮熱塗料と断熱塗料の違い
遮熱塗料と断熱塗料は、どちらも省エネ効果が期待できる塗料ですが、その働きは異なります。
遮熱塗料は、太陽光を反射して熱の侵入を防ぐのに対し、断熱塗料は、熱の伝わりを遅らせることで、室温の変化を緩やかにします。
遮熱塗料は、主に夏場の暑さ対策に効果を発揮しますが、冬場にもある程度の効果は期待できます。
一方、断熱塗料は、冬場の寒さ対策にも有効です。
そのため、それぞれの塗料の特性を理解し、自身の家の状況やニーズに合わせて適切な塗料を選ぶことが重要です。
賢い遮熱塗料選び・冬の寒さ対策
遮熱塗料を選ぶ際には、日射反射率の高さが重要な指標となります。
日射反射率が高いほど、太陽光を多く反射し、屋根の温度上昇を抑える効果が期待できます。
また、低熱伝導率の塗料を選ぶことで、屋根で吸収された熱が室内に伝わるのを遅らせる効果も期待できます。
冬の寒さ対策としては、遮熱塗料と併せて、断熱材の追加や窓の断熱性能の向上などを検討することも有効です。
家の構造や気密性なども、遮熱塗料の効果に影響を与えるため、専門家に相談して最適な対策を検討することが重要です。
例えば、高気密・高断熱住宅であれば、遮熱塗料の効果はより顕著に現れるでしょう。
一方、古い住宅で気密性が低い場合は、断熱材の追加などの対策と組み合わせることで、より効果を実感できる可能性があります。
1: 遮熱塗料の色選び
明るい色の塗料の方が、日射反射率が高く、遮熱効果も高まります。
2: 施工時期
冬場の施工は、気温が低いことから乾燥に時間がかかり、塗料の定着に影響が出る可能性があります。
施工時期の検討も大切です。
3: 専門家への相談
遮熱塗料の選定や施工方法については、専門業者に相談することをお勧めします。
まとめ
遮熱塗料は、夏場の暑さ対策だけでなく、冬場にも一定の効果を発揮します。
ただし、冬場の効果は夏場ほど大きくないことを理解し、期待値を調整することが重要です。
遮熱塗料は、太陽光の反射による熱の侵入抑制に主眼があり、室内の熱を完全に保持するものではありません。
冬の寒さ対策を万全にするためには、遮熱塗料と併せて、断熱材の追加や窓の断熱対策などを検討することをお勧めします。
家の構造や気密性、予算なども考慮し、専門家のアドバイスを得ながら最適な対策を選択することが大切です。
塗料の色選びや施工時期なども、遮熱効果に影響を与える要素となります。
専門業者に相談し、自身の家の状況に最適な遮熱塗料を選び、適切な施工を行うことで、省エネ効果を最大限に引き出すことができます。
この記事が、遮熱塗料を検討されているみなさんの賢い選択の一助となれば幸いです。